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StudioOne2の利点と欠点

以前はMac環境でProtools LE8を使用していましたが、
Windowsに移行するにあたって、RTASはフリーのプラグインがほとんどないため
プラグインを追加したければ結構な金額を出して製品を買わなければならないのを嫌って
フリーでも使えるものもあるVSTプラグインを使用できるDAWに変えようと思い、
当時売り出し中であった安価なStudio One Proを購入しました。

もちろん体験版は使用し、(使いこんでいる時間はなかったので簡単に機能は確認してから)購入したのですが
Protoolsからの移行ということも影響してか、絶望的に機能不足であると感じるため
開発元のPresonusに送った要望の原文に加筆修正し、それら私見をここに示しておきたいと思います。

基本的に元来Protoolsユーザーであるため、比較対象はProtools(文中はPTと表記していることが多いと思います)となっています。

FreeやArtistでは機能が制限されているため確認できないようなことも書いているかもしれません。
また、実は設定できるようなことを欠点として挙げてしまっているかもしれません。
それらも含め、何かご意見がありましたらコメントへお願いします。


もちろん不平だけではなく、利点も示していこうと思いますが、
ミックスをする上においての利点は非常に少なく、楽曲制作者向けの機能が充実している印象です。



【利点】
1.安価である。
他の一般的なDAWなら、機能をフルに使えるバージョンならば5~8万円くらいはする。
その点このDAWは3万程度と非常に安価である。


2.シングルウィンドウである。
良し悪しではあるが(欠点にも関連する項目を設けます)
GUIが全て結合されているため、他のDAWによくある小さいウィンドウはどこにいったといった事がおこりにくい。
(Windows由来のものであると思われるが、画面外に出てしまって戻すのが大変といったことがない)


3.1つのプロジェクト内で異なる解像度・サンプルレートのオーディオファイルを混在させることができる。
一般的にプロジェクトファイルと呼ばれるファイルはStudio Oneではソングファイルと呼ばれるが、ここでは一般的な呼称を用いることにする。
プロジェクトファイルに設定された解像度・サンプルレートと異なるファイルを読み込んでも、その設定にあわせてアップコンバート・ダウンコンバートされず、そのまま読み込むことが可能である。(詳細は確認していないが、処理上はプロジェクトファイルの設定に準拠していると思われる)
MP3などの圧縮ファイルは当然コンバートされるが、サンプルレートが違ったせいで早送り/スロー再生みたいになっているというようなことは基本的に起こらない。
逆に言うと、設定を間違えて書き出したファイルを読み込んでも気づかないわけだが。


4.打ち込みは比較的しやすい
Kristalの開発チームによるものらしいが、Cubaseの流れを汲んでいると思われる。
付属の音源も優秀だと思う。プリセットも多い。
が、先に記したシングルウィンドウが邪魔することもままある。
これに関しては自身で打ち込むことがあまりないので、クリエイターさんの意見を聞いてください。


5.バンドルのEQ(Pro EQ)が優秀
アナライザーもついており、HPF/LPFを含め6バンドあり、画面も大きいため使いやすい。
ショートカットもとくにないしプリセットも役に立たないが、プリセットは自分で作れば良いので問題ないと思う。
他のDAWでも使いたいくらい気に入っている。


6.ステムの書き出しが簡単
そもそも項目としてステムミックスの出力がある。
ステムミックスとはいわゆるパラ音源のことだが、通常は音源の数だけソロ設定して書き出すのを繰り返さないといけないが、必要な音源だけチェックボックスを入れれば書き出すことが出来る。


7.マスタリング機能
プリマスタリング(音源の調整)して、DDPを出力することが可能。
これまで日本語に対応したソフトでは出来なかったように記憶している。


8.バストラックのソロ
PTならバスの音だけ聞くといったことはできなかった。
と表現するとわかりにくいが、要するにリバーブ音だけ聞いたり出来る。



【欠点】
1.利点の2.と関連するが、シングルウィンドウであるため2画面以上を横に並べて使っている環境で不便に感じることがある。
ウィンドウの結合を解除することは可能なので、ミキサーウィンドウと波形編集ウィンドウを並べる、などは可能であるが、
逆に結合を解除できない機能もある。
たとえば小節数、再生ボタンなどを含むバー(DAWによって呼び方が違うと思うが)はメインウィンドウの下部にしか表示できない。


3.パンがミキサーに一つしかついていない。
ステレオファイルでもパンポッドが一つしかないため、他DAWでの設定を再現するのが困難である。
Dual Panというステレオイメージャープラグインがバンドルされており、これで二つのパンポッドを再現している。
が、通常はL100R100あることが多い数値が50ずつしかない。
体感で語りたいことがあるので後述します。


4.バンドルプラグインに関する問題
bundle.png
バンドルされているプラグインはプラグイン画面を開くことなく簡易的に操作することが可能であるのだが、
表示が小さいため使うことはまずない。
そのくせ意図しないところで開いて邪魔になることが多い。


5.プラグインの表示の問題
インサートするときにずらーっと表示されるのだが、ソート順が謎である。
バンドルのものは上位に表示され、それ以外はだいたいアルファベット順のようだが、突然違う頭文字のプラグインがはさまっていたりする。
用途別(ダイナミクス系、EQなど)で分別することもできず、追加のウィンドウでベンダー別に並べられているだけである。
フリーVSTだとそのベンダーすらよくわからない名前に設定されていることが多いため、目的のプラグインを探すのが非常に面倒である。
(そのせいで上位に表示されるProEQを使ってしまうことがままあるw)


6.モノラルとステレオに関する問題
オーディオファイルの読み込みには自動認識してくれるので構わないのだが、バストラックは強制的にステレオ扱いになるため、mono-in/stereo-outのプラグインを使えない。
先ほど少し触れたベンダー別に表示されるウィンドウからmono/stereoプラグインをインサートすることはできるが、それがちゃんと機能しているかは不明。(体感の欄に追記あり)
そもそもオーディオトラックにモノラル・ステレオの別はあってないようなもの。
モノラルトラックを作ってステレオファイルを放り込むと勝手にステレオトラックになる。
ただし確認してない上に表示がないので不明だが、プラグインがモノラル用を読み込む可能性はある。
ちなみにステレオファイルにモノラルプラグインを読み込むとL側だけ処理される。
PTで言うところのデュアルモノはないので、Waves S1 MS Matrixを使ってM/S処理はできない。
また読み込んだステレオファイルをモノラルに分割するためには3~4ステップを踏まなければならず、非常に手間がかかる。


7.バストラックとセンドに関する問題
バストラック1からバストラック2にセンドし、バストラック2からバストラック1にさらにセンド、いったことはできない。
ディレイのフィードバック時の減衰を操作したりはしづらい。
ピンポンディレイが出来ない。
バストラックにモノラルプラグインをインサートするのに手間がかかるのとあわせて、かなりのストレスである。
なお、センドを設定したときにデフォルトが-6dbでセンドになっているので、気をつけないと爆音になったりする。


8.オーディオの表示に関する問題
blog1.png
画像は最大までズームしたところ。
サムネ状態でわかると思うが、波形ではなく矩形。
小さいノイズがでていても原因が視覚的に表示されない。
なお、デフォルトの状態だと上下が少しカットされて表示されるので、イベント(リージョン)上ではみでているから歪んでるのかと思っても大丈夫だったり、逆に歪んでいるっぽく聞こえてもズームして視覚的に確認したりはできない。
視覚的に音割れを確認できないというのが致命的。


9.オーディオの編集に関する問題
PTならば小さいノイズなどはペンで書き換えて消すことが可能な場合があったが、その機能はない。
そもそも最大までズームしても上記のような状態なので、小さなノイズを視認できない。

これもPTとの比較で申し訳ないが、1msecだけイベント(リージョン)をずらすといった機能がないようなので、
タイミングあわせが非常にシビアである。一応どの程度動かしているか表示はされるが、単位がよくわからない。
小節に対する移動量を表しているような気もする。ちなみにメインのロケーターの単位をかえても変わらない。
msec.png
グリッドもイベント(リージョン)で隠れてしまうので、歌のタイミングあわせなどは非常に面倒。(ただしこれは設定がありそうな気はする)


9.ソフトウェア音源に関する問題
これはクリエイターだと感じないことがあるかもしれないのですが、音源のパラアウトの設定がわかりにくい。
ただしPTでも多少分かりづらい場合がありましたので、固有の問題点ではないかと思いますが。
これは後述のオートメーションに関する問題と連動している上に、Studio Oneを使ったことがない人に説明するのが困難であるため詳細は割愛します。


10.オートメーションに関する問題
デフォルトではオートメーションをかこうと思っても、オーディオの「ボリューム」と「ミュート」しかない。
その他の項目(プラグインのオートメーションはもちろん、センドも)は追加しなければならず、一手間かかる。
またその追加に関して、不親切でありわかりにくい。
バストラックや、ソフトウェア音源のオートメーションを書くにはさらに一手間必要な上に、追加する項目にそのプロジェクトファイル内にあるオートメーションをかける項目ほぼ全てが表示されるので、目的の項目を追加するのが非常に面倒。
auto.png
(画像ではbass_anpというバストラックにオートメーションを追加しようとしている。つづり間違ってて恥ずかしい)

グリッドへのスナップは解除できるし、0.1ずつ操作したければShiftキーを押せば良いのだが
縦方向にズーム(トラックの幅を最大にする)しても大してズームされない上に
0dbにポイントがスナップするため、±0.3dbあたりに設定できない。

11.ソロ再生に関する問題
PTでいうところのラッチ/X-ORの別がないため、ソロで聞き比べしたいときには一方のソロを外して、もう一方のソロを押すといった作業が必要になってくる。
『全体のソロ/ミュートのオン/オフ』機能があるため、膨大なトラックの中のどれかがソロになっている!という状況は解決しやすい。



【その他、経験的なこと】
1.パン振りによって音が分離しない
PTならちょっとパンを振ったら解決したような問題がパン振りで解決したことがない。


2.なんとなく出音が中域寄りである
そもそも大した腕もない上にハイ上がりの音作りが得意な人間ではないので参考になるかわからないが、
600Hz~1kHzくらいに想像以上にたまるような気がする。
これはDAWごとの出音の差の話なので、慣れなども関係するかもしれない。


3.mono/stereoプラグインのところで触れたことについて
バストラックの仕様的にモノラルトラックからmono/stereoのプラグインをインサートしたバストラックにセンドした場合、『モノラルトラック→ステレオ出力→ステレオを無理やりモノラルにまとめる→プラグインで処理→ステレオ出力』となっているような気がする。
検証できるような事柄でもないし何が問題かと言われても答えられないので、記すだけ。


4.トラックの増減
「トラックの削除」と「トラックの複製」が並んでるからまちがって増えることが多い。
マスタリング済み音源などを複製して爆音になることがままある。
これに関しては私怨を多く含むw




【総評】
先に言っておきますが、全ての文章はネガキャンを展開したいわけではないので、参考までに受け取っていただきたいと思います。

Protoolsから移行してきたせいかもしれないが、
全体的に『かゆいところに手が届かない。場合によっては余計かゆい』DAWであると思う。
特に波形の表示については致命的で、なんのためにわざわざ視覚情報を表示しているのか疑うレベル。
最初に手にするなら値段なりで悪くないかもしれないが、多くのことはReaperで事足りるように感じる。

そう思うとMboxというオーディオインターフェイスがついているProtoolsは本当に安い。
バンドルプラグインも過不足ないし。
ただ、そこから金をかけずに発展することが難しいのが問題点となってくるので、
新規に購入するかたはもちろん、乗換えを考えている方も
(ある程度の)金銭的な問題をクリアできるのであればCubase選んでおくのが正解なのではないだろうか。
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